【パート2】 陣痛・破水の時の病院への電話(妊娠後期・分娩期)

陣痛・おしるし・破水について

妊婦

陣痛が来た時は、まずはリラックス

 

   【陣痛について】

  • 「陣痛」は、赤ちゃんを外に押し出そうと子宮が収縮するときに起こる痛みのこと。
    36週以降で、定期的な痛みがどんどん強くなっていくようなら「陣痛」です。
    定義上は、10分間間隔になった時点で陣痛開始となります。起こっている痛みが「陣痛」かどうかを見極めるのは難しいですが、前駆陣痛か陣痛かで悩んだら、まずはリラックスして横になって寝てみてください。前駆陣痛でしたら、いつの間にか子宮収縮が落ち着いてきて、気づけばウトウトと寝ていたりします。陣痛ですと定期的な痛みがどんどん強くなってきて、ウトウトしていても痛みのたびに目が覚めます。参考になさってください。
  • 【病院に行くタイミングについて】
  • 病院にいつ行けばいいのか迷った時は、下記の3つのポイントをチェック!すべてチェックがついたら、自宅で少し様子をみても大丈夫でしょう。
    • 陣痛のような「お腹の張り」は不規則
    • 出血はあるけど、生理のピーク時よりは少ない
    • 胎動があり、赤ちゃんが元気に動いている

     

    【陣痛が始まっても大丈夫】

    痛みが10分間隔で起こるようになった時点で陣痛開始ですが、すぐには赤ちゃんが生まれてくるわけではありません。お産が進行するにはまだまだ時間がかかります。「陣痛スタート?」と思っても、数時間は自宅で様子を見ても大丈夫でしょう。
    初産の場合は、痛みが7~5分間隔になった、もしくは痛みが強くなってきたかな?という時点で病院へ連絡しても間に合います。
    経産婦さんは、初産婦さんと比べて陣痛開始から分娩完了までの時間が半分程度と言われています。どれぐらいの痛みの間隔になった時に病院へ連絡すればいいか、妊婦健診の際など前もって医師や助産師に相談されるといいでしょう。

     

    【おしるしについて】

    「おしるし」は、出産前の準備段階で起こる出血のことです。赤ちゃんの入っている袋(卵膜)は、通常子宮の壁に張り付いています。それが、お産が近づき子宮の下の部分が徐々に開いてくると、卵膜と子宮の壁がはがれて、出血します。
    「おしるし」なしに陣痛が始まることもあれば、「おしるし」があっても陣痛開始まで数日かかることもあり、2~3日連続で起こることもあります。

     

    【破水について】

    「破水」は、赤ちゃんの頭と子宮の内圧に押されて、赤ちゃんが入っている袋(卵膜)が破れて中の羊水が出ることをいいます。
    一度に大量の水が出ることもあれば、尿漏れのような感覚で少しずつ出ることもあります。尿漏れか区別がつかなく心配でしたら、病院に一度相談なさってみてください。
    破水は、「陣痛」が始まる前に起こることがありますが、慌てる必要はありません。病院に連絡してから準備をして向かいましょう。ただし、ばい菌が入りやすい状態なので、入浴は避けてください。

     

    【必ず早めに電話をしてほしい!異常なサイン】

    以下の症状があれば、赤ちゃんがママのお腹の中で辛くなっていることがあり、緊急に処置が必要 な場合もあります(常位胎盤早期剥離 )

    出血 □赤いサラサラした出血 □生理2日目のぐらい量のある出血

    腹痛  □お腹がずっと硬い □痛みがおさまらず我慢ができない腹痛

    胎動 □胎動がわかりにくい □いつもに比べて胎動が感じにくい、鈍い

    おかしいな?と思うことや判断に困ることがあれば、病院へ連絡して相談することをおすすめします。

  • 病院に電話するタイミングについて

妊婦が電話する

  • あくまで目安ですので、正期産になったら医師や助産師に相談しましょう。

  • あくまで目安ですので、正期産になったら医師や助産師に相談しましょう。
  • 【陣痛】
  • ・初産婦 目安として痛みの間隔が 10 分になった時
  • ・経産婦 目安として痛みの間隔が 15~20 分以内 ただし、前回の分娩所要時間、自宅からの距離によっては、もっと早くご連絡をいただく必要があるため、妊婦さんによって違ってきます。妊婦健診で確認してみてください。
  • ずっと張っている、休みなくずっと痛い時は異常な痛みの可能性があります! すぐに連絡を!
  • 【出血】
  • 茶色や赤のどろっとした出血が少量ある→おしるしの可能性があります。
  • ピンク色の水っぽい出血→破水を伴っているかもしれないので、病院に連絡を。
  • 生理の多い時と同じくらいの出血、血の塊が出る→異常な出血の可能性があります。 すぐ病院に連絡を!
  • 【破水】
  • 流れる感じが続く、一度流れる感じがあったがそれ以上流れない →いずれも自己判断せず、病院に連絡をしてください。 シャワーは浴びず、大き目のナプキンを当てて慌てずに。

  • 現役助産師が伝えたい!陣痛・破水時の病院への電話の仕方

妊婦

必ずママ本人が電話しましょう

電話は必ずママご本人がおかけください。本人以外がかけてしまうと、本人の状況がうまく伝わらないことがあります。助産師はママが話している様子でどのぐらい痛いのか、今どんな状況なのかを判断しています。パパや実母が代わりに電話をするのはNGです。また、落ち着いて状況を正確に伝えることをこころがけましょう。

電話の前に必ず診察券を手元に準備しましょう。助産師は今までの経過をカルテで確認しながら電話しています。そのため、電話の際にすぐに診察券番号を伝えられるよう、診察券を準備しておいてください。

以下のことを電話で伝えましょう。

  • ①氏名
  • ②診察券の登録番号(ID番号)
  • ③陣痛か破水か出血か、簡単に
  • ④陣痛の始まった時間・陣痛間隔・痛みの時間、破水など詳しい状況
  • ⑤現在いる所 病院までの所要時間

  お名前と診察券番号を伝えると、そのあとは助産師が色々聞いていきます。

  よく聞かれることは

  陣痛:10分間隔になった時間

  破水:破水した時間、色、胎動の有無 

  出血:ある、なし

  

  病院までの時間は、準備を含めて何分後に到着するかお伝えましょう。

  家が遠い、送ってくれる人がいない、上の子を実家に預けてから病院へ行くなど、事情は必ず伝えてくださいね。

  • 陣痛の時の電話の例

診察券

電話の前に必ず手元に診察券を準備!

陣痛の時の電話の仕方の例です。ご参考になさってください。

  • ①「こねこ」です。(氏名)
  • ②診察券の登録番号は「321」です(ID番号)
  • ③陣痛が来たみたいです。(簡単に)
  • ④8分間隔で、腰が痛いです。破水はしてなくて、出血は少しだけしています。胎動はしっかりあります。(詳しい状況)
  • ⑤柏にいます。上の子を実母に迎えにきてもらってから向かいます。到着は25分後くらいになります。(現在いる所 病院までの所要時間)

 

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